目次
■特集 がん性疼痛の診断と治療の進め方
・がん患者の痛みと問診と診察のポイント/栗山俊之
・がんの痛みの影響を評価する(患者にとっての治療の成果)/柏谷優子
・鎮痛薬の効果と副作用に合わせた治療の進め方(困ったときにどう考えるか)/吉本鉄介
・よくある関連痛とその診断/山口重樹 ほか
・よくある神経障害性疼痛の診断と初期治療/冨安志郎
・緩和ケアチームへの依頼症例から考えるがん性疼痛治療の基本/村上敏史
・がん性疼痛治療―私はこう説明している―(1)/山田陽介
・がん性疼痛治療―私はこう説明している―(2)/前田隆司 ほか
■連載
○がん疼痛緩和対策のアドバイス/武田文和 ほか
1.WHO(世界保健機関)の『がんの痛みからの解放―WHO方式がん疼痛治療法』に掲載されている3段階除痛ラダーをみると,推奨されるオピオイドの種類が第2段階と第3段階では異なっています。第3段階での使用が推奨されているオピオイドの導入薬として第2段階から使用してもよいのでしょうか。
○基礎医学セミナー 第3回
がん対策推進基本計画に基づく緩和ケア推進・研究の今後/上園保仁
○リレーエッセイ―“痛み”の周辺から―(19)
ペインスケールの右端/的場元弘
○海外論文紹介/岡本英輝 ほか
・がん悪液質:医学的管理
・オランザピンと酢酸メゲストロールを用いたがんによる食欲不振の治療―ランダム化試験
・オランザピンによる化学療法誘発性悪心嘔吐の予防の臨床試験
・オランザピン,デキサメタゾン,パロノセトロンの化学療法誘発性悪心,嘔吐予防に対する効果:第II相試験
・がん化学療法と悪液質:ミルタザピンとオランザピンは5-HT3拮抗作用をもち,良好な制吐作用を有する