メディカルレビュー


尿路管理を含む泌尿器科領域における感染制御ガイドライン(改訂第2版)

尿路管理を含む泌尿器科領域における感染制御ガイドライン(改訂第2版)

定価 3,850円(本体3,500円+税)
版 型 B5判
頁 数 132頁
ISBN 9784779225994
発売日 2021年8月6日
編集 日本泌尿器科学会 尿路管理を含む泌尿器科領域における感染制御ガイドライン作成委員会

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

 尿路感染症は呼吸器感染症とともに日常臨床において非常に高頻度に診られる感染症です。したがって、泌尿器科以外の診療医にとっても尿路感染症の制御は極めて重要です。このガイドラインの第1版が作成されてからすでに10年以上が経過しましたが、この間に尿路感染症制御に関する新しいエビデンスも出てきたため、それに対応すべく改訂されたと理解しています。
 泌尿器科ではカテーテルという生体にとっては異物となるものを体内に留置したりすることがしばしばありますが、このカテーテル管理における感染制御は泌尿器科医にとっては極めて重要であり、よく理解しておく必要があります。また、最近では高齢者を対象とした在宅医療も進み、在宅医療の現場における尿路管理の重要性も高まっております。こういった社会のニーズに応えられるように本ガイドラインではCQが設定されています。
 また、泌尿器科では膀胱腫瘍に対する治療としてBCGを用いることもしばしばありますが、この膀胱内BCG注入におけるさまざまな疑問にも本ガイドラインは答えてくれています。このように、泌尿器科医にかなり特異的で専門的なCQと解説がある一方、在宅における尿路管理などは泌尿器科医以外の一般開業医にとってもバイブルとも言えるようなガイドラインに仕上がっています。
 さらに、感染の制御のなかで最も大事なのは予防でありますが、第1章の総論においてCQ1-CQ4で感染予防の基本的な考え方、標準予防策について詳細にかつわかりやすく記載されており、ついつい抗生剤治療に頼りがちなところ、感染制御における予防の重要性を再認識させられます。感染はひとたび広がってしまいますと、その対応には極めて多くの資源を消費してしまいます。感染制御は医療費削減にも繋がるわけです。本ガイドラインはその一助となると思います。
 最後に、このようなすばらしいガイドライン改訂版を作成していただきました、
本ガイドラインの作成委員長である髙橋聡先生、作成委員の皆様、システマティックレビューチームの皆様に深く感謝申し上げます。

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目次

第Ⅰ章 総論
 1 感染制御の基本、標準予防策、感染経路別予防策、職業感染対策(含むワクチン)
 2 泌尿器科医と感染制御との関わり
第Ⅱ章 各論
 3 泌尿器科病棟・外来における感染制御
 4 HBV再活性化への対応
 5 泌尿器科的処置・検査における感染制御
 6 処置・検査における感染予防
 7 尿路結核、BCGへの対応
 8 尿路内視鏡の無菌操作および洗浄、消毒、滅菌(内視鏡操作、内視鏡内腔洗浄、消毒の原則)
 9 手術場での感染対策(手洗いの原則、術前のラビング法等)
 10 針刺し・血液体液曝露防止と曝露時対応
 11 カテーテル関連尿路感染症、紫色畜尿バック症候群
 12 在宅診療でのカテーテル関連尿路感染症

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