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皮膚科診療最前線シリーズ
にきび最前線

にきび最前線

シリーズ 皮膚科診療最前線シリーズ
定価 3,520円(本体3,200円+税)
版 型 B5判変型
頁 数 188頁
ISBN 978-4-89600-990-3
発売日 2006年6月10日
編集 宮地良樹

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

日本はにきび治療後進国である。その理由として,標準的にきび治療薬が揃っていないこと,一般の人々の間に「にきびは青春のシンボルであり,病気ではない」という潜在意識が根強く残り,医師も「命にかかわる病気でもなく,にきび医者(pimple doctor)と呼ばれたくもない」と関心がきわめて低いことが挙げられよう。したがって,患者の多くはにきびをみつければ薬局でにきび化粧品を購入して自己治療をするため,治療の時機を逸しがちであり,受診した場合でも医師は画一的な治療に終始しがちである。

しかし,にきび瘢痕は患者にとって大きなトラウマとなるため,QOLを低下させ,さらにその修復に多くの時間と費用が投資されていること,新しいレチノイド製剤が上市されようとしており,にきび治療戦略が大きな転換期を迎えていること,にきびの病態が明確にされ,治療ガイドラインやアルゴリズムも策定されつつあること,などの理由で,いまにきびは皮膚科学のホットな潮流の渦中にある。

(宮地良樹「序文」より)

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目次

1.にきびのメカニズムを知る
1.にきびはこうしてできる
 1.病態を知って治療戦略を考える
2.非炎症性にきびのメカニズム
 1.脂腺性毛包とは:なぜ手足に「にきび」はできないのか?
 2.コメドの種類とでき方:白にきびと黒にきびの違い
 3.皮脂分泌増加と男性ホルモン:皮脂はなぜ増える?
 4.毛包閉塞と角化異常:毛包はなぜつまる?
3.炎症性にきびのメカニズム
 1.にきび菌の増殖:にきび菌はなぜ増える?
 2.炎症が起こるメカニズム:赤いにきびはなぜできる?
 3.にきび瘢痕のメカニズム:にきび痕はなぜ残る?
 4.特殊なにきびを知っておく:思春期後痤瘡
 5.特殊なにきびを知っておく:嚢腫性にきび・集簇性にきび
 6.特殊なにきびを知っておく:ステロイドにきびとマラセチア毛包炎
 7.特殊なにきびを知っておく:油性にきび(化粧,油性など)
 8.特殊なにきびを知っておく:新生児痤瘡,乳児痤瘡
 9.特殊なにきびを知っておく:酒さとの違い
 10.特殊なにきびを知っておく:ニキビダニ(毛包虫)
2.にきびを治療する
1.にきび治療の現状
 1.にきびの疫学:どのくらいの患者さんがいるの?
 2.治療の武器が少ない日本の特殊性
 3.にきび患者の受療行動:患者さんは病院に来ていない?
 4.にきび患者のQOL:にきびはどれほど患者さんを苦しめているか?
 5.にきびの重症度評価:どんなにきびが重症?
 6.にきび治療のアルゴリズムと欧米のガイドライン
 7.にきび治療薬の動向
2.非炎症性にきびの治療
 1.OTC/にきび化粧品はどこまで効くか?
 2.面皰圧出・イオウ製剤・ビタミン剤の有効性は?
 3.アダパレン:まだ日本で上市されていない標準外用剤
3.炎症性にきびの治療
 1.外用抗菌剤:ナジフロキサシンの使い方
 2.外用抗菌剤:クリンダマイシン(タラシン&174;Tゲル)の使い方
 3.内服抗菌薬:テトラサイクリン・ミノサイクリンの使い方
 4.内服抗菌薬:マクロライドの使い方
 5.内服抗菌薬:ニューキノロンの使い方
 6.内服抗菌薬:ホルモン療法
 7.内服抗菌薬:その他(漢方,DDSなど)
 8.内服抗菌薬:諸外国で認可されている薬物治療
 9.光線力学的療法
 10.ケミカルピーリング:ガイドライン
 11.ケミカルピーリング:グリコール酸
 12.ケミカルピーリング:サリチル酸マクロゴール
 13.にきび瘢痕の治療
 14.日常生活指導・スキンケア
 15.化粧行動とにきび

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