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定価 4,180円(本体3,800円+税) 版 型 B5判 頁 数 216頁 ISBN 978-4-89600-989-7 発売日 2006年6月10日 編集 宮地良樹
内容紹介
主として臨床皮膚科学の最近のトレンドをコンパクトかつ平易にまとめたものである。何が新しく,なぜ重要な情報なのか,ポイントは何かという視点から日常診療に直結するテーマを厳選し,わかりやすく執筆できることが実証済みの専門家の先生方に原稿をお願いした。内容は多忙な実地医家でも,研究に没頭している大学院生でも,皮膚科医であれば知るべきキーワードばかりである。1テーマ2ページ読み切りなので,どこからでも気楽に読むことができ,必ず臨床に役立つ重要なメッセージが伝わるはずである。
(宮地良樹「序文」より抜粋)
目次
蕁麻疹
/1.日皮会の蕁麻疹の診療ガイドラインとは? /2.食物依存性運動誘発アナフィラキシー /3.アニサキスと蕁麻疹 /4.アナフィラキシー補助治療剤 エピペン®注射液の使い方 /5.ラテックスアレルギー /6.汗アレルギーとコリン性蕁麻疹
アトピー性皮膚炎
/1.非ステロイド外用薬を使ってはいけない理由 /2.保湿剤は効くのか /3.プロトピック®安全論争の結末は /4.ピメクロリムス外用薬の動向 /5.アトピー性皮膚炎のEBMデータ集 /6.かゆみ過敏とは /7.難治性顔面紅斑は解決したか
湿疹・皮膚炎群
/1.汗疱状湿疹と金属アレルギー /2.化学物質過敏症 /3.CAD(chronic actinic dermatitis)とはどんな病気か?乾癬
/1.活性型ビタミンD3製剤のポジショニングは? /2.生物学的製剤の展望は /3.ナローバンドUVB
薬疹
/1.DIHSの病態を知る /2.TENに発展する薬疹の見分け方 /3.イレッサ®・グリベック®による薬疹 /4.原因薬をどうやってみつけ,どの順番にやめる?
ニキビ
/1.ニキビ抗菌薬の保険適応読み替えとは /2.アダパレンが登場したらニキビ治療はどう変わる
細菌感染
/1.皮膚科MRSA感染症の考え方 /2.とびひに消毒は必要か /3.皮膚細菌感染症のエンピリック治療 /4.肛囲溶連菌性皮膚炎
真菌感染
/1.英国の爪真菌症治療のガイドライン /2.マラセチアが関与する皮膚疾患 /3.蔓延するTrichophyton tinsurans 感染症の対策
ウイルス感染
/1.梅毒で発見されるHIV感染 /2.水いぼの痛くない治療 /3.尋常性疣贅の液体窒素以外の治療 /4.パルボウイルスB19感染と皮膚疾患
疥癬
/1.イベルメクチンの使用方法
膠原病
/1.抗リン脂質抗体症候群を見逃さない /2.成人Still病を見逃さない
皮膚悪性腫瘍
/1.ケミカルピーリングによる皮膚癌の治療 /2.足蹠のメラノーマのダーモスコピー鑑別は /3.メラノーマ診療ガイドラインの現況 /4.リンパ腫とウイルス感染との関係 /5.炎症性疾患と誤診されやすい皮膚リンパ腫 /6.ケラトアカントーマは放置してよいか /7.センチネルリンパ節生検
毛髪
/1.フィナステリドはなぜ効くのか /2.なぜ白髪になるのか /3.毛髪再生治療は可能か /4.女性型脱毛症 /5.円形脱毛症に対するSADBE局所免疫療法の現況は
白斑
/1.白斑はなぜできる /2.白斑の治療
美容皮膚科
/1.Skin rejuvenationとは何か /2.肝斑に対するベスト治療は /3.トレチノイン治療の総括 /4.ケミカルピーリングのガイドライン改訂版 /5.美白剤の効果は
褥瘡・皮膚潰瘍
/1.新しい褥瘡ガイドラインとは /2.Moist wound healingとは /3.Wound bed preparetionとは /4.DESIGNとは /5.新しいドレッシング材とは /6.体圧分散寝具とは /7.往診による褥瘡診療 /8.糖尿病のフットケア /9.消毒論争の行方は /10.ストーマのスキンケアに学ぶ /11.コレステロール結晶塞栓症
治療
/1.遺伝子治療はどこまで可能になったか /2.ステロイド性骨粗鬆症の予防 /3.陥入爪のVHO式矯正法とは /4.皮膚科領域における光線力学療法 /5.適応外使用されている皮膚疾患に有効な薬剤 /6.皮膚科診療に炭酸ガスレーザーを活用する /7.マクロライドはかゆみに効くか /8.皮膚疾患に確実に効く漢方薬は何か /9.肥厚性瘢痕にならないためのテーピング /10.皮膚科医が使う抗うつ薬 /11.サルコイドーシスにトラニラストは効くか /12.抗コイコトリエン薬が効く皮膚疾患 /13.掌蹠膿疱症にピオチンは効くのか
外用薬
/1.外用薬混合の是非 /2.プロペト®は優れているか /3.乾癬以外に活性型ビタミンD3外用薬が有効な皮膚疾患
その他
/1.皮膚科医向けのデジタルカメラ /2.ターモスコープの選び方 /3.日常的皮膚心療内科的診療―心因の関与する掻破― /4.皮膚科QOL評価ツール /5.最近の若者の性行動を知る /6.アンチエイジングはどこまで可能か /7.皮膚科医が知っておきたい海洋生物皮膚疾患―イラモによる皮膚障害― /8.ガイドラインとは(今後の医療の方向)