内容紹介
テオフィリンとβ刺激薬が市販されるようになってからちょうど1世紀が経過した。これだけ長い命脈を保って世界中で広く用いられているということは,テオフィリンが優れた抗喘息作用を有していることの証拠でもあろう。
また,テオフィリンは薬効域の狭い薬であるため,喘息治療に適切に使用するにあたって,ぜひとも理解しておく必要のある事柄をそれぞれの専門家が解説した。
目次
・ テオフィリンの歴史
・ テオフィリンおよび同族体の構造と薬理作用─呼吸器系,呼吸器系以外の臓器血─
・ テオフィリンの薬物代謝とモニター法
・ 喘息治療におけるテオフィリン血中濃度測定(TDM)
・ テオフィリン製剤の種類とその特徴
・ テオフィリンの副作用
・ テオフィリンの薬物動態に影響を与える因子─配合禁忌薬,その他─
・ テオフィリンの抗炎症作用
・ テオフィリンのクロノセラピー
・ テオフィリンの臨床効果(気管支喘息)─テオフィリンの臨床的位置づけ(急性期~慢性期)─
(1)成人喘息 (2)小児喘息
・ 特殊な症例におけるテオフィリンの用い方─高齢者および心疾患,腎疾患,痛風などの合併症を有する症例─
・ テオフィリンの臨床効果(COPD)