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定価 3,300円(本体3,000円+税) 版 型 A5判 頁 数 170頁 ISBN 978-4-89600-727-5 発売日 2004年7月15日 著者 五十嵐正雄
内容紹介
生殖医学の進歩に大きなimpactをもたらした巨匠たちが,どういう動機や発想でどのような努力を払い,宿志を実現したかが,ドキュメンタリードラマとして描かれている。
季刊誌「HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY」に1999年から2001年にかけて10回にわたり連載されたものを編集し,単行本としてまとめたものである。
目次
第1章 生殖内分泌学のあけぼの
/1.はじめに /2.黎明期の生殖解剖学(17~18世紀) /3.内分泌学以前(18~19世紀)
/4.内分泌学の確立(19世紀) /5.排卵と月経の研究(19~20世紀) /6.排卵期に関するOgino-Knaus学説(20世紀)
/7.生殖生理学・生殖内分泌学の展開(20世紀) /8.不妊症研究・性周期研究のパイオニア(20世紀)
第2章 脳下垂体の生殖内分泌学 特に後などとロピンの化学と定量法の研究の歴史
/1.胎盤と下垂体におけるゴナドトロピンの発見 /2.妊婦尿中ゴナドトロピン検出法および妊婦早期診断法の確立(1925-1934)
/3.下垂体ゴナドトロピンと妊婦尿性ゴナドトロピンの相違 /4.PMSの発見 /5.FSHとLHの分離 /6.Gonadotropin bioassay法の開発
/7.ゴナドトロピンの精製とその治療への応用 /8.ゴナドトロピンの免疫学的定量法の開発
第3章 ゴナドトロピンの生物学と化学
/1.FSHの生物学 /2.FSHの化学 /3.LHの生物学 /4.LHの化学 /5.hCGの化学 /6.hCGの生物学
/7.ゴナドトロピンの生理学的変動そのほかの研究に寄与した巨匠達 /8.ゴナドトロピン異常分泌をきたす下垂体異常の研究者
第4章 下垂体前葉機能に対する視床下部支配についての神経内分泌学の発展
/1.19世紀までの仮説 /2.20世紀初頭の下垂体の脳外科学と病理学のあけぼの /3.下垂体ホルモンの発見
/4.ステロイドホルモンの発見・構造決定とfeedback機序の解明 /5.視床下部と神経分泌
/6.新しいNeurovascular Concept 神経‐血管(ホルモン)‐相関学説の展開 /7.独英米以外での神経内分泌学の展開 /8.ストレス学説の展開
第5章 視床下部ホルモンの発見と化学構造決定:ノーベル賞をめぐる決闘
/1.下垂体前葉機能の視床下部支配:神経とホルモンの接点 /2.視床下部放出因子(視床下部ホルモン)の存在の証明
/3.Corticotropin-releasing factorsの研究 /4.TRFの化学構造の決定 /5.LH-RF(Gn-RH)の化学構造決定 /6.LH-RHとFSH-RHについて
/7.その他の視床下部ホルモンの研究
第6章 プロラクチン研究(Prolactinology)の歴史
/1.プロラクチン(PRL)の発見 /2.PRLの定量法の研究 /3.PRLの純化 /4.PRLとGHの異同およびPRLのRIAの確立
/5.乳腺の発育に対するPRLの役割 /6.乳汁分泌に対するPRLの役割 /7.乳頭吸引刺激がPRL分泌に及ぼす効果
/8.PRL分泌に対するエストロゲンの効果 /9.PRLの生殖機能への関与 /10.動物でのPRLの比較内分泌学 /11.PRL分泌の視床下部支配
第7章 卵巣の内分泌学
/1.卵巣の解剖学と生理学の黎明期 /2.卵巣の内分泌機能の発見 /3.卵巣内分泌機能と性周期・月経周期との同調について
/4.卵巣と中枢神経系―下垂体との相関― /5.卵巣内におけるステロイド合成と内分泌機能 /6.卵胞・黄体・間質の細胞の機能と細胞間相互作用
/7.卵巣内ミクロ環境と自動調節
第8章 Inhibin, activin, follistatinの内分泌学
/1.Inhibinの発見 /2.FSH,LHの分泌解離とその説明 /3.Inhibin研究の再展開 /4.Inhibin純化と化学構造決定のための競争
/5.Inhibinの産生部位・産生機序・作用機序 /6.Activinの発見・化学構造 /7.Activinの生理作用 /8.Activin-receptor
/9.おわりに