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シリーズ ファーマナビゲーター アレルギーシリーズ 定価 3,850円(本体3,500円+税) 版 型 B6判変型 頁 数 388頁 ISBN 978-4-89600-612-4 発売日 2003年9月1日 監修 足立満 編集 森川昭廣
内容紹介
「ナビゲーター」シリーズの薬剤ナビ・アレルギーシリーズ。
2001年に『アレルギーナビゲーター』が出版され,各種のアレルギー性疾患の全体がわかりやすく述べられた。この本は耳慣れない用語を調べ,確認し,知的作業を効率よく発展させるために大変役立った。そこで,さらに喘息治療の現場での薬物療法を中心に,患者さんの要望や医療従事者からの質問に答えるべく企画されたのが本書である。それゆえ,成人・小児の気管支喘息の病態とそれに対応した各種治療の実際について,臨床現場で日夜喘息治療に打ち込んでおられる先生方に執筆していだたいた。・・・
本書は本棚に置く本ではない。全色医療の行われる場所で常にページが開かれ,そして手垢で汚れるならば必ずや治療はうまくいくであろうし,またそれが本書編集に携わった者としての望外の喜びである。
(森川昭廣・足立 満「編集の辞」より抜粋)
目次
Chapter 1 気管支喘息の病態とその診断
成人気管支喘息の病態
/1.気管支喘息の定義/2.気管支喘息における気道の病理/3.気管支喘息における生理学的特徴/4.気管支喘息におけるアレルギー的側面/5.気道壁リモデリング/6.遺伝的要因と気管支喘息小児気管支喘息の病態
―小児に特有な面を中心に―
/1.病理学の面から/2.生理学の面から/3.アレルギー学の面から気管支喘息の診断
―成人での診断―
/1.気管支喘息診断の手順/2.発作強度と重症度分類気管支喘息の診断
―小児での診断―
/1.小児の喘鳴性疾患を考える/2.小児の喘鳴性疾患と喘息/3.小児の喘息と気道過敏性/4.小児の喘息の診断
Chapter 2 治療指針と薬物療法の位置づけ
治療指針―成人―
/1.アレルゲン/2.喫煙/3.アルコール/4.運動/5.薬物療法,アーリーインターベンション
治療指針―小児―
/1.アレルゲン除去/2.適切な日常生活の指導/3.薬物療法の位置づけ/4.アーリーインターベンション(早期介入)
薬物療法の位置づけ―成人―
/1.抗喘息薬の特徴と位置づけ/2.喘息重症度と薬剤選択―ガイドライン―
薬物療法の位置づけ―小児―
/1.喘息の治療/2.喘息の予防/3.薬物療法が適切に行われるために/4.重症度と薬物療法―ガイドライン―
Chapter 3 薬物選択と使い方の実際
薬物選択と使い方の実際―成人―
/1.抗喘息薬の種類と分類/2.長期管理薬(コントローラー)/3.発作治療薬(レリーバー)/4.GINA 2002による病院における喘息急性増悪に対する治療
薬物選択と使い方の実際―小児―
/1.コントローラー(長期管理薬)/2.レリーバー
Chapter 4 おもな薬剤の薬理作用とその代謝
おもな薬剤の薬理作用とその代謝
/1.吸入ステロイド薬/2.クロモグリク酸ナトリウム(disodium cromoglycate;DSCG)/3.β2刺激薬/4.テオフィリン薬/5.ロイコトリエン拮抗薬/6.抗コリン薬/7.抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)/8.トシル薬スプラタスト
Chapter 5 薬物相互作用
薬物相互作用
/1.薬物相互作用/2.テオフィリンの特性/3.肝臓でのテオフィリン代謝/4.テオフィリン代謝に影響する薬剤/5.食物との関係/6.相互作用をいかに回避するか/7.そのほかの抗喘息薬の薬物相互作用
Chapter 6 Q&A
/1.最近ペットのいる家庭でのほうが喘息になる人が少ないといわれていますが?/2.ウイルス性気道感染による発作の際の注意点は?/3.経口抗アレルギー薬は多種類ありますが,その選択はどのようにしたらよいですか?―成人,小児―/4.マクロライド系抗生物質微量投与による治療法があると聞きましたが?/5.発作時の酸素の使用はどの程度の発作から?―成人,小児―
など計19のQ&A