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シリーズ ファーマナビゲーター アレルギーシリーズ 定価 3,300円(本体3,000円+税) 版 型 B6判変型 頁 数 280頁 ISBN 978-4-89600-611-7 発売日 2003年9月1日 監修 足立満 編集 洲崎春海
内容紹介
「ナビゲーター」シリーズの薬剤ナビ・アレルギーシリーズ。
本書は気管支喘息,アレルギー性鼻炎,アトピー性皮膚炎といった主要なアレルギー疾患の薬物療法を中心としたガイドブックである「ファーマナビゲーター・アレルギーシリーズ」3分冊のうちのアレルギー性鼻炎編である。・・
本編では,アレルギー性鼻炎について,その病態と診断,治療方針と薬物療法の位置づけ,主なアレルギー性鼻炎治療薬剤の薬理作用と副作用,病態に基づく薬物の使い方の実際などが整理してまとめられており,病態の基礎から,診療する際の臨床上の問題点や対応のポイントまでわかりやすく解説されている。また,鼻アレルギー診療ガイドライン・改訂のポイントや,薬物治療に関するQ&Aなども掲載されており,本書がアレルギー性鼻炎患者の治療や QOLの向上に寄与できれば幸いである。
(洲崎春海「編集の辞」より抜粋)
目次
Chapter 1 アレルギー性鼻炎の病態と診断
通年性アレルギー性鼻炎
/1.疫学/2.発症機序/3.病態/4.臨床像/5.診断花粉症
/1.花粉症の病態/2.花粉症の診断アレルギー性副鼻腔炎
/1.概念/2.定義・診断基準/3.発症機序/4.病態/5.臨床像/6.治療
Chapter 2 治療方針と薬物療法の位置づけ
治療方針―鼻アレルギー診療ガイドラインをもとに述べる
/1.治療目標/2.治療法/3.治療法の選択薬物療法の位置づけ
/1.薬物療法の位置づけ/2.成人と小児の薬物療法の違い免疫療法
/1.作用機序/2.適応/3.方法/4.スギ花粉症に対する効果/5.Ag-ITの将来手術療法
/1.適応/2.手術療法の比較/3.後鼻神経切断術
Chapter 3 主なアレルギー性鼻炎治療薬剤の薬理作用と副作用
化学伝達物質遊離抑制薬
/1.クロモグリク酸ナトリウム(DSCG:インタール(R))/2.トラニラスト(リザベン(R))/3.アンレキサノクス(ソルファ(R))/4.ペミロラストカリウム(アレギザール(R),ペミラストン(R))
抗ヒスタミン薬
/1.現在,抗ヒスタミン薬は第一選択薬/2.抗ヒスタミン薬とは/3.安全なヒスタミンH1拮抗薬/4.各種第二世代抗ヒスタミン薬の特徴は/5.抗ヒスタミン薬の使用法/6.抗ヒスタミン薬の新しい作用
抗ロイコトリエン薬,抗トロンボキサン A薬
/1.アレルギー性鼻炎の病態成立におけるLTとTXA2の役割/2.アレルギー性鼻炎疾患治療薬の特徴と抗LT薬とTXA2薬の位置づけ/3.臨床治験における抗LT薬とTXA2薬の有用性/4.実際の投与法と注意点
Th2サイトカイン阻害薬
/1.Th1/Th2とアレルギー性鼻炎/2.アレルギー性鼻炎成立のメカニズム/3.IPDの薬理作用/4.臨床効果/5.副作用鼻用ステロイド薬
/1.鼻用ステロイド薬の有効性および作用機序/2.現在市販されている鼻用ステロイド薬/3.アレルギー性鼻炎における鼻用ステロイド薬の使い方
鼻用抗コリン薬
/1.アレルギー性鼻炎における鼻汁の分泌機序/2.アレルギー性鼻炎の治療における局所抗コリン薬の役割/3.局所抗コリン薬とその臨床効果/4.局所抗コリン薬の今後
Chapter 4 病態に基づく薬物の使い方の実際
通年性アレルギー性鼻炎
/1.アレルギー性鼻炎の病態/2.通年性アレルギー性鼻炎の治療原則/3.通年性アレルギー性鼻炎治療薬の分類と特徴/4.通年性アレルギー性鼻炎の薬物療法/5.薬物療法のエンドポイント
花粉症:病態からみた薬物治療
/1.花粉症の病態/2.臨床症状/3.薬物治療小児アレルギー性鼻炎
/1.臨床像/2.治療方針/3.成人と小児の薬物療法の違い
ステロイド薬全身投与の適応基準
/1.局所ステロイド薬と全身ステロイド薬の適応/2.全身ステロイド薬の副作用/3.デポ・ステロイド薬注射における問題点
Chapter 5 鼻アレルギー診療ガイドライン・改訂のポイント
鼻アレルギー診療ガイドライン・改訂のポイント
/1.ガイドラインの意義/2.鼻アレルギーガイドラインの経緯/3.EBMに基づくガイドライン/4.ARIAについて/5.改訂第4版の方向性
Chapter 6 薬物治療に関するQ&A
/1.妊娠中や授乳中のアレルギー性鼻炎の治療について教えてください/2.アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎の合併例の治療について教えて下さい
など計10Q&A