内容紹介
動脈硬化症の患者さんが急増している中で,古くて新しいプロスタサイクリンの多様性の魅力に迫るとともに,新規の臨床応用への展望にも専門の医師達が迫る。
目次
第I章 プロスタサイクリンの基礎
1.プロスタサイクリンとは
2.プロスタサイクリンの血管に対する作用
/1.Over view―内皮細胞の働き /2.抗血小板作用 /3.血管内皮細胞への作用 /4.血流改善,内皮機能改善作用 /5.抗動脈硬化作用
第II章 各科領域におけるプロスタサイクリンの臨床応用
1.血管外科・内科領域
/1.閉塞性動脈硬化症(ASO) /2.バーシャー病(TAO) /トピックス・ABPI /トピックス・プロスタサイクリンと血管内治療
2.循環器内科領域
/1.肺高血圧症 /2.虚血性心疾患 /3.トピックス・プレチスモグラフィ―臨床における内皮機能の評価―
3.糖尿病・内分泌内科領域
/1.糖尿病性大血管障害 /トピックス・IMT /2.糖尿病性神経障害 /3.糖尿病性腎症 /4.糖尿病性網膜症 /トピックス・AGE /5.糖尿病性潰瘍
4.腎臓内科領域
/プロスタサイクリンの腎疾患の病態への関与
5.膠原病内科領域
6.血液内科領域
7.脳神経内科領域
8.整形外科領域
/腰部脊柱管狭窄を中心に
9.皮膚科領域
10.眼科領域
11.耳科領域
/突発性難聴
12.血液透析科領域
/血液透析科領域の特徴的な動脈硬化性病変に対するプロスタサイクリンの有効性について
13.形成外科領域
/手外傷術後 cold intolerance に対するプロスタサイクリンの有用性
第III章 プロスタサイクリンの将来展望
1.遺伝子多型
2.臓器移植
/1.腎移植 /2.心移植 /3.肝移植 /4.肺移植―肺移植におけるプロスタサイクリンしようの現状と将来展望3.血管再生医療