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定価 4,950円(本体4,500円+税) 版 型 B5判 頁 数 184頁 ISBN 978-4-7792-2126-2 発売日 2019年4月1日 監修 日本抗加齢医学会 専門医・指導士認定委員会
内容紹介
日本抗加齢医学会の専門医・指導士の認定には、多くの学会と同様に毎年1回、総会時に行われる試験に合格しなければなりません。本学会の特徴は、その範囲が専門領域に限らず広い学問領域にわたっていることで、抗加齢の理解とその実践には多くの労力が必要となっています。専門医はもちろん、指導士もおそらく、普段ご自分が接しておられる種々問題の解決能力があるだけでは、本学会の学問領域の内容を十分に理解することができないと思われます。また、抗加齢に興味を持たれた方々は、自分の専門を超えた知識の習得がとても新鮮で、深くのめり込むに十分と感じておられることと思います。このような興味、ご要望にお応えできるような内容も考慮して認定が行われなければなりません。さらに、日本ではまだまだこの領域が学問としてしっかりと確立、認識されていないという現状があります。
以上のような状況のなかで、専門医・指導士認定委員会が認定作業を行うためには多くの困難が立ち塞がっていました。委員会のメンバーも自分達の専門領域に関してさえ、どこまでの範囲を理解すれば認定するに足りるか、自問自答を繰り返しました。さらに、専門外の問題に関しては、信頼のおけるパートナーを探して、間違いのないように試行錯誤を繰り返して問題作成の作業を行ってきました。また、抗加齢医学の領域でエキスパートとされる講師にお願いしてご講演をいただき、講習会のたびに講師問題を作成していただき、それを基に問題をブラッシュアップして参りました。講習会の苦労といえば、大変素晴らしい学問的内容をご講演下さった講師でも、話術が足りないと受講者には不人気であり、逆に内容が薄いが話術の上手い講師では、人気は高いが認定に関する問題を作成していただくことに問題を感ずるわけです。
そのようななかで、毎年、なんとか認定試験を行ってきたわけですが、試験問題が難しすぎる、試験問題が間違っていた、どのように勉強すればよいかわからないなど、さまざまなご指摘やお叱りを受けて参りました。多くの問題をストックしてやりくりするだけでは、日々進歩するこの領域の知識をタイムリーに提供していくことができないことは明白で、毎年新たな問題を作り出していかなくてはなりません。そして、本学会が創設されてから10数年が経ち、ここに来てようやく認定試験にふさわしいと思われる問題が固まってきたように感じておりました。講習会などで、会員から「認定試験を突破するためにはどのような勉強をすればよいか」と聞かれることが多々ありました折、過去の典型的な問題を集めて会員へ提供して、それを核として会員にさらに理解を深めていただこうという目的で、問題・解答集を作る構想が浮かび上がりました。幸いにも堀江重郎理事長をはじめとして理事会のご賛同をいただき、今回の作成に至りました。本書を一通り目を通していただければ、認定試験対策となるばかりでなく、きっと抗加齢医学という学問のコアを掴み取っていただけるものと考えております。
最後になりますが、問題作成やブラッシュアップ、校正にお力をいただいた先生方、事務方に誌面を借りて厚く御礼申し上げます。
(齋藤英胤「刊行によせて」より抜粋)
目次
第一章 諸説・概要
第二章 基礎・遺伝子・細胞
第三章 免疫
第四章 酸化ストレス
第五章 代謝
第六章 ホルモン
第七章 食事・栄養・サプリメント・食品
第八章 運動・介護
第九章 生活習慣・がん・肥満
第十章 糖尿病・内分泌・腸内細菌
第十一章 脳・神経
第十二章 精神・ストレスケア・睡眠
第十三章 血管・動脈硬化
第十四章 運動器
第十五章 男性医療
第十六章 女性医療
第十七章 皮膚・見た目
第十八章 口腔・歯科
第十九章 臓器別
第二十章 抗加齢(アンチエイジング)検査・診断・診療・指導