内容紹介
本書のPOINT
1.認知症やサルコペニアの予防について課題意識を深める
2.認知症やサルコペニアの概要と予防の考え方を学ぶ
3.回避するための具体的な保健指導法について学ぶ
4.認知症、サルコペニアの初期例への対応を知る
目次
○Chapter1 認知症とサルコペニアの予防を知る・考える
I 認知症予防のために知っておいてほしい病態・エビデンス
・はじめに
・認知症の定義と診断(スクリーニング)
・認知症の原因
1.アルツハイマー型認知症(AD)
2.血管性認知症(VaD)
3.混合型認知症
4.生活習慣病の管理による認知症予防
5.認知症の多面的治療
・結語
Ⅱ サルコペニアの評価と予防のために知っておいてほしいエビデンス
・はじめに
・今まさに求められるフレイル予防
・サルコペニアの診断およびそれに伴うさまざまな障害
・生活習慣病とサルコペニア:サルコペニア肥満の存在
・「食」に対する国民の意識はどこに
・大規模フレイル予防研究(柏スタディー)の狙い:「食力」向上から健康長寿を目指す
・柏スタディーから何が見えてきたのか
・高齢者にとっての“食べること”の意義、そして三位一体の重要性
・新概念「オーラルフレイル」から:医科―歯科―栄養連携による新たな虚弱予防の国民運動論へ
・フレイルモデル:メタボ予防概念からフレイル予防概念へのスイッチング
・“住民主体”で取り組む総合的な一次予防:地域の活動にどう根づかせるのか
Ⅲ 認知症予防、サルコペニア予防の意義
・はじめに~後期高齢者の増加への政策的対応の構図
・生活習慣病の予防政策から始まる予防政策の展開
・フレイル予防の概念と認知症およびサルコペニア予防の位置づけ
○Chapter2 認知症およびサルコペニアの予防の考え方
Ⅰ 認知症予防、サルコペニア予防のために理解する生活習慣病
・はじめに
・メタボリックシンドロームとは
1.内臓脂肪型肥満の概念
2.メタボリックシンドロームの概念
3.内臓脂肪の特徴と脂肪細胞機能異常
4.内臓脂肪に視点をおいた生活習慣改善
・認知症と生活習慣病、メタボリックシンドローム
1.認知症の危険因子
2.認知症の危険因子とAD病理の関係
3.認知症の予防対策
4.認知症発症減少
・サルコペニアとメタボリックシンドローム
1.糖尿病とサルコペニア
2.サルコペニアの定義とメタボリックシンドローム
3.内臓脂肪に着目したサルコペニア予防の可能性
Ⅱ 予防のための保健指導の考え方
・はじめに~「保健指導」とは何か
1.保健指導とは何か
2.予防のための保健指導の対象
3.保健指導で重要な要素
4.認知症予防、サルコペニア予防の保健指導
・認知症の予防
1.認知症予防の基本的な考え方
2.認知症のリスクと保健指導
・サルコペニアの予防
1.筋力低下と生活習慣
2.筋力低下を防ぐ保健指導
○Chapter3 認知症患者およびサルコペニアのケアと重症化予防
Ⅰ 認知症のケアと生活支援
・「認知症」になったらどうなるのか、どうするのか
・重症化予防が可能~早期発見、早期絶望からの脱却~
・認知症ケアで最も介護負担の大きい症状:認知症の行動・心理症状(BPSD)
・重症化予防に必要なケア~パーソンセンタードケア~
・認知症疾患の理解~タイプ別認知症の症状と関わり方~
・早期からの社会資源の活用
・事例紹介
・まとめ
Ⅱ サルコペニアに対する筋力維持・向上のための運動指導
・はじめに
・筋量(四肢筋量)の測定評価法
・日本人のサルコペニア判定のための低筋量のカットオフ値
・筋量の簡便な測定法
・筋力と身体機能の評価法とカットオフ値
・高齢者のためのサルコペニア予防・改善のための運動:そのエビデンス
・筋力維持・向上のためのトレーニングの理論
・筋力トレーニングの実際
・まとめ
○Chapter4 制度の活用と他機関との連携
・特定健診、特定保健指導制度とその活用
・要介護認定と連携の必要性
・連携する上で知っておきたい制度
・参考資料