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- 症例から見る整形外科領域の臨床超音波画像
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定価 8,800円(本体8,000円+税) 版 型 A4判 頁 数 202頁 ISBN 978-4-7792-1871-2 発売日 2017年5月12日 編著 篠﨑達也
内容紹介
従来、超音波診断装置は、主に内科・循環器科で使用されており、整形外科領域ではほとんど使用されていませんでした。整形外科領域で主に活躍するのはX線、CT、MRI等であり、超音波検査が行われることはきわめてまれです。
私が整形外科で勤務していた時代も例外ではありませんでした。エコーに関する著書や論文を探してみても見当たらず、現在のようにインターネットも普及していないため、頼れるものがなく、手探り状態で先輩や後輩とともに、夜遅くになっても、わかるまでエコー画面と解剖図譜との睨み合いを繰り返していたことを思い出します。
現在、整形外科の現場において、超音波診断装置を設置し使用する医療機関は、少しずつ増えてきてはいるものの、なぜ超音波が普及しないのか?
主な理由に、観察の難しさが挙げられます。また、技術を修得するための文献が少ないことも一因となり、理解力の遅延や低下につながっていると考えられます。
本書は、整形外科領域の疾患について(特に骨折・脱臼・筋腱などの軟部組織疾患)、超音波診断装置の走査技術や観察のポイントを、超音波画像とX線・CT・MRI画像などにより比較し、なるべくわかりやすくまとめました。
各部位の骨折においては、可能な限り1疾患に対し数例の骨折症例を掲載しました。なお、本書は骨折の整復実例集とは異なり、骨折・脱臼を含めた外傷の受傷時・初診時にどのようなエコー画像が描出されるかをまとめたものです。症例の状況に応じて整復後などの写真を掲載していますが、初診時の画像が主であることをご理解下さい。
本書が画像読影の比較検討や走査技術修得、そして、明日からの診察のお役に立てば幸いです。
(篠﨑 達也「はじめに」より一部掲載)
目次
1.指骨
2.手部(中手骨・手根骨)
3.前腕骨
4.上腕骨
5.鎖骨
6.助骨
7.骨盤
8.膝蓋骨
9.下腿骨(腓骨・脛骨)
10.足部(中足骨・足根骨)
11.趾骨
12.軟部組織疾患・外傷など
付録:超音波画像観察の手引き