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定価 4,400円(本体4,000円+税) 版 型 B5判 頁 数 170頁 ISBN 978-4-7792-1582-7 発売日 2015年11月20日 監修 日本抗加齢協会
内容紹介
2015年4月よりアベノミクスの規制改革の成果として,第三の食品制度といわれる企業責任で保健機能の表示ができる機能性表示食品制度がはじまった。従来,健康増進法で定められ,消費者庁の認可による保健機能食品(栄養機能食品,特定保健用食品[トクホ],特定用途食品)があり,それ以外の枠の部分にいわゆる健康食品があり,効果のような文言は記載することができなかった。そのため,膝を回すようなイメージ広告や個人の感想といった抽象的な広告が中心となり,消費者が購入の際に必要な情報が提供されてこなかった。このような状況を改め,消費者に正しい健康情報を届け,セルフメディケーションを進めるために,ヒトでエビデンスがあるものに関して消費者庁への届け出を行うことで機能性表示ができる制度として機能性表示食品制度が新設され,単にサプリメントだけでなく,生鮮食品や加工食品に関しても機能性表示を可能にした世界ではじめての画期的な制度である。時を同じくして,医療機関でのサプリメント販売も可能であることが正式に確認され,かかりつけ医による未病患者への関与も可能になった。今後,医師もサプリメントなどの食品における機能性成分を十分に理解し,特に医薬品との相互作用など患者の健康被害を起こさないように注意する必要がある。
NPO法人日本抗加齢協会は,社団法人日本抗加齢医学会の姉妹団体として設立され,一般消費者や企業に正しいアンチエイジングの知識を普及させることを目的としている。日本抗加齢協会では,今回の機能性表示食品制度の開始は,消費者にアンチエイジングの知識を普及するとともに実践をしてもらう大変良い機会として捉え,本書「機能性表示食品DATA BOOK」を発刊することを決定した。
「機能性表示食品DATA BOOK」は,日本抗加齢医学会の協力を得て,専門知識を持つ医師・歯科医師がヒトでのエビデンスを評価し,消費者庁のガイドラインに沿って判断をした上で,機能性表示が可能であると想定される機能性関与成分を示したものである。残念ながら,すべての成分がこのデータブックで網羅できているわけではなく,まだ不十分ではあるが,今後毎年1年改訂を行い,できる限りの情報を更新していきたいと日本抗加齢協会では考えている。日常臨床にあたる医師や,サプリメント,食育などに興味のある消費者の参考になる資料として本データブックを活用していただければと思っている。
日本抗加齢協会では,今後本書をもとに一般消費者の理解の向上に役立つ解説書を企画している。最後に本書の発刊に当たり,多大なご協力を頂いた日本抗加齢医学会,日本医師会,健康食品産業協議会,日本通信販売協会など関連の団体,企業,先生方に改めて御礼を申し上げたい。
(森下竜一「序文」より)
目次
Ⅰ はじめに
機能性表示食品の届出等に関するガイドライン 解説
【メッセージ】機能性表示食品におけるかかりつけ医の役割
Ⅱ 機能性関与成分データ集
感覚器領域
・宮古ビデンス・ピローサ由来カフェ酸
・ルテイン
歯科領域
・マルチトール(1)
循環器領域
・ケルセチン
・紅麹由来GABA
・L-アルギニン(1)
消化器・免疫領域
・アガリクス(KA21株)由来β-グルカン
・ラクチュロース
整形外科・スポーツ領域
・HMBカルシウム
・L-ロイシン
代謝・内分泌領域
・コーヒー由来クロロゲン酸
・サラシア由来サラシノール
・植物ステロール
・マルチトール(2)
・ローズヒップ由来ティリロサイド
男性医療領域
・ノコギリヤシ果実由来脂肪酸
脳神経領域
・イチョウ葉由来フラボノイド配糖体及びテルペンラクトン
・カフェイン
・メロン果汁濃縮物由来SOD
・ヤマブシタケ由来ヘリセノン
・L-アルギニン(2)
皮膚科領域
・サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン
・大豆由来イソフラボン(1)
・パイナップル由来グルコシルセラミド
女性医療領域
・大豆由来イソフラボン(2)
Ⅲ 医師が知っておきたいサプリメント
循環器領域
男性医療領域
眼科領域
Ⅳ 消費者庁届出受理製品のご紹介
届出済み製品紹介
届出済み成分・製品一覧