メディカルレビュー


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第2版 大腸癌に対するレゴラフェニブ チームレゴラフェニブ
国立がん研究センター東病院のチーム医療

第2版 大腸癌に対するレゴラフェニブ チームレゴラフェニブ

定価 3,080円(本体2,800円+税)
版 型 A4判
頁 数 128頁
ISBN 978-4-7792-1410-3
発売日 2015年1月30日
監修 設楽紘平 山﨑直也
編集チームレゴラフェニブ

在庫

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

レゴラフェニブは,近年,治療成績が向上し生存期間が延びている,切除不能進行再発大腸癌の新たな治療薬として,また,大腸癌領域でははじめての経口マルチキナーゼ阻害薬として,非常に期待されている新規分子標的薬です。米国National Comprehensive Cancer Network(NCCN)ガイドラインではすでに標準治療のラインナップとして掲載されており,2014年1月に大腸癌研究会から刊行予定のわが国の『大腸癌治療ガイドライン2014年版』の化学療法のアルゴリズムにおいても,あらゆる治療ラインの最後の治療として本薬剤が掲載されることがほぼ決まっております。その一方で,手足症候群,疲労・倦怠感,下痢,高血圧,皮疹/落屑,発熱,肝機能障害など,多彩でときに高度となる副作用のため,実地臨床での使用は決して容易ではありません。特に,大腸癌の最後の治療として行われることが殆どであるが故に状態があまり良くない患者に投与することが多いこと,経口剤であり患者自身の自己管理が必要となることなどから,医療者にとってかなり難易度の高い治療と言えます。このような手強い新規薬剤を,スムーズに導入し,効果を最大限に発揮させ,適切な副作用マネジメントを施し,患者への指導・教育を遂行して患者QOLの維持を図っていくためには,多職種によるチーム医療が不可欠であると考えます。
 このたび,国立がん研究センター東病院・チームレゴラフェニブ編集による『大腸癌に対するレゴラフェニブ チームレゴラフェニブ―国立がん研究センター東病院のチーム医療―』が刊行されました。まさに時宜を得た指南書・解説書・マニュアルであると思います。本書をひもとけば,チーム医療を最大限に活かしたレゴラフェニブの適正使用が実践できるものと期待しております。監修の設楽紘平先生,山﨑直也先生はじめ,本書の作成に関わったすべての国立がん研究センター東病院の医師,薬剤師,看護師,ソーシャルワーカーの皆様,ならびに編集にあたられたメディカルレビュー社の担当の方々に敬意を表します。
 本書が,全国の大腸癌治療に関わる外科医や腫瘍内科医のみならず,さまざまな領域のメディカルスタッフの診療にお役に立てることができたら,国立がん研究センター東病院のOBの一人として,レゴラフェニブ適正使用委員会委員長として,望外の喜びです。

室 圭
(「発刊に寄せて」より抜粋)

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目次

第1章 レゴラフェニブの基礎データ
第2章 レゴラフェニブの臨床成績
第3章 レゴラフェニブの対象
第4章 レゴラフェニブの投与方法
第5章 レゴラフェニブの治療効果判定
第6章 レゴラフェニブの副作用マネジメントのポイント
第7章 副作用対策(チームレゴラフェニブでの対応)
 1 手足症候群
 2 疲労・倦怠感
 3 下痢
 4 高血圧
 5 皮疹/落屑
 6 その他の副作用
第8章 それぞれの立場でのマネジメント
 1 看護師の役割
 2 薬剤師の役割
 3 医師の役割
第9章 がん患者への経済的支援
Q&A レゴラフェニブの副作用マネジメント

Case Report 症例から学ぶ

【Case1】有害事象への早期介入とレゴラフェニブの休薬・減量調整の繰り返しにより長期間投与継続が可能であった直腸癌術後再発・多発肺転移症例
【Case2】手足症候群の憎悪予防対策とレゴラフェニブの休薬・再開の徹底指導で,自己調整しながら,1段階の減量により投与継続が可能であった直腸癌術後再発肝転移・肺転移症例
【Case3】皮疹や肝機能障害に細かく対応しながら,レゴラフェニブの休薬・減量調整により投与継続が可能であったS状結腸癌術後多発肝転移症例
【Case4】Grade4のアミラーゼ上昇を認めたため,レゴラフェニブを中止せざるをえなかった上行結腸癌同時性肝転移再発症例

レゴラフェニブ使用に関するPOINT
POINT 1~15

資料
 1 同意書
 2 スチバーガの治療をお受けになる方へ

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