メディカルレビュー


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ナビゲーターシリーズ・1
高血圧ナビゲーター
第3版 

高血圧ナビゲーター
  • 正誤表

シリーズ ナビゲーターシリーズ
定価 4,950円(本体4,500円+税)
版 型 B5判
頁 数 304頁
ISBN 978-4-7792-0725-9
発売日 2011年6月10日
編集 熊谷裕生 小室一成 堀内正嗣 森下竜一

在庫

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

高血圧の研究・臨床は,分子生物学,遺伝子工学,細胞生物学から生化学,生理学,数理科学,そして臨床,薬理,疫学,介入試験まで広い分野が織り重なっています。この第3版では特に家庭血圧の重要性,それを利用した薬物投与の仕方に力を入れました。皆さんは自分の好きなスケールで微視的にも俯瞰的にもながめて,高血圧の世界を鳥のように自由に飛び回ってください。部分が重要な時もあるし,全体を統合することも大切です。

すぐれた降圧薬が多く開発されて高血圧は解決したと思われたこともありましたが,意外にも降圧目標を達成している患者さんは30%しかいません。しかも,目の前の患者さんが脳・心・腎・血管事故を起こさないようにすることがわたくしどもの究極の使命ですから,まだまだ解決すべき問題点はたくさんあります。この高血圧ナビゲーターを友として,ご自分の分野にこだわらず広く他の分野も知ってくださるとありがたいです。ひとりの患者さんの血管は共通ですから,腎臓の血管が傷害されていれば脳や心臓の血管も傷害されないようにいろいろな知恵をしぼって集学的に治療をすることが予防につながります。この本はきっと頼りになる道案内役として,皆さんの治療や新しい研究にヒントを与えてくれると思います。

高血圧に関する最新の話題を揃え,その項目の日本の権威を選び出し,その先生方が腕によりをかけて最先端の知見を書いてくださったので,すばらしい論文集となりました。しかし,少し難解な項目もあります。いろいろなページを読むことで,むずかしかった項目の理解が進むこともありますので,行きつ戻りつして楽しんでください。

(編集者一同「序文」より)

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目次

第1章 危険因子
/1.食塩 /2.加齢 /3.インスリン抵抗性 /4.肥満・メタボリックシンドローム /5.糖尿病 /6.高脂血症・脂質異常症 /7.運動不足 /8.喫煙 /9.性・閉経 /10.妊娠高血圧症候群
第2章 疫学
/1.Framingham研究 /2.WHOの疫学研究―世界の循環器疾患の栄養因子― /3.PAMELA研究 /4.端野・壮瞥町研究 /5.大迫研究 /6.吹田研究―都市部一般住民の血圧カテゴリーと循環器病発症との関係― /7.久山町研究 /8.NIPPON DATA 80
第3章 遺伝子変異
/1.アンジオテンシノーゲン遺伝子 /2.ACE多型 /3.AT1(受容体)遺伝子多型 /4.AT2遺伝子多型 /5.eNOS遺伝子変異と高血圧 /6.ステロイド関連遺伝子 /7.オーダーメード医療(SNPを含む)
第4章 発症機序・病態
/1.レニン /2.(プロ)レニン受容体 /3.アンジオテンシンII /4.AT1受容体 /5.AT2受容体 /6.ACE /7.新しい降圧システム,ACE2-アンジオテンシン-(1-7)-Mas受容体軸 /8.キマーゼ /9.アルドステロン /10.カリクレイン‐キニン系 /11.NO /12.ナトリウム利尿ペプチド /13.アドレノメデュリン /14.HGFとVEGF /15.レプチン /16.交感神経系(中枢) /17.末梢交感神経系 /18.収縮期高血圧 /19.早朝高血圧 /20.dipper/non-dipper /21.食塩感受性高血圧 /22.二次性高血圧 /23.白衣高血圧と白衣現象 /24.ピルと高血圧 /25.PWV(脈波速度),CAVI(心臓足首血管指数),AI(Augumentation Index) /26.アディポネクチン /27.睡眠時無呼吸 /28.圧受容器反射 /29.輸入・輸出細動脈 /30.PPARγ /31.Rho/Rho-kinase /32.酸化ストレス /33.血管内皮細胞 /34.高感度CRP(hs-CRP) /35.ミネラルコルチコイド受容体と臓器障害
第5章 合併症
/1.血管リモデリング /2.脳血管障害 /3.眼の動脈硬化症 /4.虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞) /5.心肥大・心不全 /6.慢性腎臓病(CKD) /7.閉塞性動脈硬化症 /8.骨粗鬆症・骨折 /9.アルツハイマー病・認知症 /10.老化 /11.高尿酸血症
第6章 EBM
/1.VALUEとVALUE-Monotherapy(REAL VALUE ) /2.ASCOT-BPLA /3.TROPHY /4.CASE-J /5.JATOS /6.HOMED-BP /7.日本高血圧学会共催研究 DIME /8.PROGRESS /9.ACCESS・MOSES /10.Val-HeFT /11.CHARM /12.VALIANT /13.JKEI HEART Study―性差サブ解析を中心に― /14.VALVACE・Val-PREST /15.RENAAL /16.IDNT・IRMA2 /17.MARVAL /18.SMART /19.DROP /20.INNOVATION /21.VART Study /22.VALISH Study /23.NAGOYA HEART Study /24.KYOTO HEART Study /25.ONTARGET /26.NAVIGATOR /27.AVOID /28.ALOFT /29.HYVET /30.ACCOMPLISH /31.HIJ-CREATE
第7章 治療
/1.非薬物療法 /2.利尿薬 /3.α遮断薬 /4.β遮断薬 /5.Ca拮抗薬 /6.ACE阻害薬 /7.ARB /8.配合剤(ARB+利尿薬) /9.配合剤(ARB+Ca拮抗薬) /10.抗アルドステロン薬 /11.直接的レニン阻害薬 /12.ARB+ACE阻害薬 /13.ARBとレニン阻害薬 /14.ARBとスタチンの併用 /15.インバースアゴニスト /16.腎神経アブレーションによる長期の降圧効果 /17.脳血管疾患合併時の薬物療法 /18.心疾患合併時の薬物療法 /19.腎障害合併時の降圧療法 /20.糖尿病合併時の薬物療法 /21.妊娠時の薬物療法
第8章 診断・治療指針
/1.高血圧治療ガイドライン2009年版(JSH2009) /2.ESH-ESC 2007 高血圧管理ガイドライン /3.糖尿病を伴う高血圧のガイドライン /4.ABPM/家庭血圧測定 /5.ACC/AHA心不全ガイドライン /6.脳卒中治療ガイドライン2009

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