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脳卒中リハビリテーションとチーム医療

脳卒中リハビリテーションとチーム医療
  • 正誤表

定価 2,750円(本体2,500円+税)
版 型 A4判
頁 数 260頁
ISBN 978-4-7792-0713-6
発売日 2013年1月7日
編集 井林雪郎

在庫

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

もともと,先天的な障害を克服する作業は「ハビリテーリング」というそうです。脳卒中後遺症や廃用症候群などで障害された機能を,再び(re-)訓練により可能な限り以前の状態に回復させるのが「リハビリテーション(リハビリ)」です。社会復帰あるいは自立支援を応援しながら,人が人に対し誠意と愛情を込めて行い得る一番優しく暖かい医療のひとつではないでしょうか。
大学病院で急性期脳卒中を約30年間勉強した後に,縁あって2008年から回復期リハビリを主体とする当病院に勤務することとなりました。それまでのスポットライトの当たる華々しい,かつスピーディな超急性期医療の世界からかわり,どちらかといえば日蔭で地味で時間がゆったりと流れる回復期/維持期/慢性期医療のリハビリの世界を直に知ることとなりました。急性期脳梗塞患者の5%未満が血栓溶解薬t-PA治療の恩恵に浴し,完全回復者はそのうちのまた5%程度という厳しい現実のなかで,脳卒中患者のほとんどの方は,長くて辛いリハビリ期間に身を委ね,心身ともに機能回復訓練の毎日に励むことになるのです。本人だけでなく,ご家族や周囲の介護される方々の生活パターンも患者さんと同期し,発作直後から一変してしまいます。
今でこそ脳卒中リハビリは,発症直後の超急性期ベッドサイドリハビリから始まり,引き続き回復期~維持期にかけてさまざまなアプローチを用いるようになり,限られた期間内ではありますが,高次脳機能障害を含め決して諦めないリハビリを貫き,着実に実績を積み重ねているように思います。定期的な医療保険や介護保険の改定により,多少の軌道修正は必要ですが,患者さん方が退院後も明るく楽しく元気にリハビリを継続できるような,家庭や街ぐるみの取り組みなどもこれからは絶対に必要です。
われわれ回復期リハビリに関わる医療職員は,多くの患者さんの早期家庭復帰を目指し,超急性期後の回復期~維持期/慢性期のすべての過程を通じたチームワーク医療を日々工夫・構築し,お互いが助けあって続けて行かねばなりません。同時に,脳卒中の再発予防や後倒しを目指して,危険因子すなわち高血圧,糖尿病,脂質異常症,慢性腎臓病の積極的治療,加えて喫煙,メタボ体質,ストレスなどを解消するための生活習慣大改造,今まで気付きにくかったご家族・知人の方々への感謝,残された人生の質や方向性の見直し,自立心の獲得などにも注力して参りたく存じます。
この度,脳卒中回復期リハビリテーションとチーム医療に関する分かりやすい一般向けのテキストのお話を頂戴し,半分素人に近い当院職員がそれぞれ力を合わせて執筆をさせて戴きました。寛容かつ気長にお待ち下さったメディカルレビュー社編集部のご担当の方々のお蔭で,やっと1つチーム医療の形が整いました。これからますます真のチーム医療を意識し,患者さん第一義に頑張って参りたいと存じます。最後に,今まで応援下さった全ての関係各位の皆様に,心から御礼を申し上げます。
(井林雪郎「序文」)

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目次

第1章 脳卒中リハビリテーションとチーム医療とは

第2章 脳卒中はどんな病気か
1.脳卒中の分類と病態
 1.脳出血
 2.くも膜下出血
 3.脳動静脈奇形に伴う頭蓋内出血
 4.脳梗塞
 【その他】頭部外傷
2.脳卒中の神経症状
 1.意識障害
 2.姿勢,歩行障害
 3.言語障害
 4.脳神経系
 5.運動麻痺,失調
 6.反射
 7.感覚
 8.眼球位置と共同注視障害
 9.その他 高次脳機能障害
 10.めまい
3.症候群としての脳卒中―病巣と症状との関連性について―
 1.中大脳動脈の閉塞による脳梗塞
 2.被殻出血
 3.視床出血または視床梗塞
 4.小脳出血または小脳梗塞
 5.脳幹部の梗塞または出血

第3章 脳卒中の治療
1.急性期から慢性期にかけての抗血栓療法
 1.超急性期の抗血栓療法
 2.急性期の抗血栓療法
 3.慢性期の抗血栓療法
2.その他の慢性期治療
 ・脳卒中慢性期の治療の重要性
 1.高血圧
 2.糖尿病
 3.脂質異常症
 4.喫煙・飲酒
 5.肥満・メタボリックシンドローム
 6.心房細動

第4章 リハビリ阻害要因としての合併症と対策
1.身体的リハビリ阻害要因
 1.便秘
 2.脳卒中の再発
 3.嚥下障害,嚥下性肺炎
 4.転倒・転落事故
 5.起立性低血圧
 6.てんかん
 7.深部静脈血栓症
 8.上部消化管出血
 9.視床痛,肩手症候群
2.心理的リハビリ阻害要因
 1.高次脳機能障害
 2.せん妄,不穏
 3.抑うつ,認知症

第5章 脳卒中地域連携クリティカルパス
1.脳卒中連携パスとは
2.脳卒中連携パスの概念と目的
3.患者さん・家族にとってのメリット
4.治療する側にとってのメリット
5.運用の具体例
6.今後の課題

第6章 脳卒中リハビリテーションの実際
1.脳卒中リハビリテーションの概要
 1.脳卒中患者のリハビリテーションのあり方
 2.神経リハビリテーション
 3.Bobathアプローチ
2.病期に応じたリハビリテーション
 1.急性期
 2.回復期
 3.維持期(生活期)
3.脳卒中リハビリテーションの実践
 1.運動機能障害へのアプローチ
 2.高次脳機能障害へのアプローチ
 3.ADL・IADLへのアプローチ
 4.社会参加へのアプローチ
4.チームアプローチ
 1.セラピストの専門的役割とチーム医療の実際
 2.理学療法
 3.作業療法
 4.言語聴覚療法
5.脳卒中リハビリテーションの新しい流れ
 1.三次元動作解析装置
 2.近赤外線分光法(NIRS)
 3.短下肢装具(Gait Solution)
 4.治療用ロボット

第7章 福祉部の立場から
1.医療ソーシャルワーカーがかかわるチーム医療と役割について
2.MSWの歩み
3.MSWの役割とチーム医療
4.入院支援から退院支援までの流れ
5.MSWがかかわる地域連携
 1.前方連携
 2.後方連携
6.脳卒中患者の在宅・施設サービス
 1.脳卒中患者の在宅・施設サービス
 2.介護保険サービス
 3.障害者自立支援サービス
7.まとめ

第8章 脳卒中リハビリテーションにおける看護の実際
1.リハビリテーション看護の視点と目標
 1.脳卒中患者の看護診断からみた看護の視点―誠愛リハビリテーション病院の場合
 2.急性期の看護の視点
 3.慢性期の看護の視点
2.看護実践を導く看護モデル―ロイ適応看護モデル
 1.ロイ適応看護モデルが示す<人間><環境><健康><看護>
3.セルフケアの再構築―ケーススタディー
 1.口腔顔面失行・観念失行により接触セルフケア不足をきたした患者さんへの看護
 2.Pusher現象が刺激となりセルフケア不足をきたした患者さんへの看護
 3.右不全麻痺と短期記憶障害により道具使用セルフケア不足をきたした患者さんへのインスリン注射の自己管理に向けた看護
 4.記憶障害により非効果的自己健康管理をきたした患者さんへの内服薬の自己管理に向けた看護
4.転倒のリスク
 1.転倒予防策
5.テクノロジーの看護実践への適用―電子カルテ

第9章 栄養士の立場から
1.脳卒中の慢性期における栄養管理
 1.高血圧
 2.糖尿病
 3.脂質異常症
 4.慢性腎臓病
2.摂食・嚥下障害への対応と栄養ケア
3.胃瘻の栄養管理
 1.投与開始時期および投与量の調整
 2.栄養剤の種類
 3.代謝モニタリングと栄養評価

第10章 薬局/薬剤師の立場から
1.高血圧治療薬
 1.カルシウム(Ca)拮抗薬
 2.利尿薬
 3.アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
 4.アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
2.脂質異常症治療薬
 1.HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)
 2.イコサペント酸エチル(EPA)
3.糖尿病治療薬
 1.スルホニル尿素薬(SU薬)
 2.ビグアナイド薬
 3.αグルコシダーゼ阻害薬
 4.チアゾジリン薬
 5.速効型インスリン分泌促進薬
 6.インスリン製剤
4.抗血栓薬(抗血小板薬,抗凝固薬)
 1.血栓の形成と薬の作用
 2.抗血栓薬について
 3.手術時の注意点
 4.ワルファリン使用時の注意点
5.嚥下性肺炎の抗菌薬
 1.嚥下性肺炎とは
 2.嚥下性肺炎の発症について
 3.嚥下性肺炎に対する抗生物質について
 4.嚥下性肺炎の原因菌への効果
6.その他
 1.認知症治療薬
 2.抗てんかん薬
 3.睡眠薬
 4.薬物治療を行うにあたっての注意点

第11章 放射線部/検査部の立場から
1.放射線技師として
 1.脳卒中や小児神経疾患における撮影検査
 2.嚥下機能検査としてのVF検査の取り組み方および注意点
 3.片麻痺・認知症・精神興奮患者の撮影時の注意点と限界
 4.検査時の事故に対する危機感と心構え
2.検査技師として
 1.脳卒中における検査の経過観察について
 2.原因となった部分の検査とは

第12章 医事課の立場から
 1.脳卒中リハビリテーションに重要な役割を果たす回復期リハビリテーション病棟
 2.回復期リハビリテーション病棟入院科と特定入院料
 3.回復期リハビリテーション病棟の施設基準
 4.リハビリテーションと地域連携の重要性
 5.回復期リハビリテーション病棟に入院中の患者さんの他医療機関への受診について

第13章 医療情報部の立場から
 1.病院情報システムの仕組み
 2.電子カルテの仕組み
 3.使いやすさを求めた工夫
 4.医療情報部門の役割

第14章 フロアサービス,送迎の立場から
 1.当院の送迎サービスについて
 2.当院のフロアサービスについて
 3.送迎担当者とフロア担当者の心得
 4.当院の外来リハビリ送迎と通所リハビリ送迎の推移
 5.当院の送迎車輌

第15章 脳卒中回復期リハビリテーションにおける漢方薬の活用
 1.西洋薬と漢方薬の違い
 2.「証」診断
 3.漢方医学のものさし
 4.駆瘀血薬(くおけつやく)
 5.柴胡剤(さいこざい)
 6.補気剤(ほきざい)
 7.順気剤
 8.利水剤(りすいざい)
 9.附子(ブシ)を含む製剤
 10.抑肝散(よくかんさん)
 11.脳卒中慢性期の治療

第16章 介護老人保健施設のリハビリテーション
老健施設におけるリハビリテーション
 1.老健施設のリハビリテーションの位置づけ
 2.老健施設のリハビリテーションと国際生活機能分類(ICF)
 3.ハビリテーションケアマネジメントの仕組み
 4.リハビリ療法士による専門的リハビリテーション
 5.在宅生活を支援するリハビリテーション
 6.老健施設サービスにおけるリハビリの活用方法

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