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定価 1,980円(本体1,800円+税) 版 型 A5判 頁 数 258頁 ISBN 978-4-7792-0554-5 発売日 2010年5月20日 監修 富野康日己
内容紹介
医療崩壊が叫ばれるなか,今ほど医療・看護・介護に注目が集まっていることはない。地方を中心に医師不足・医療格差が問題視されているが,それを補填し,わが国の医療を支えるには,看護師の役割が大変重要になっている。看護師は,医師以上に患者・家族とふれ合うことが多く,その痛みや苦しみ,喜びをじかに感じている。また,一般看護と手術・ICU・透析などの専門看護のなかで,学ぶべき事項もますます増えてきている。そうしたなかで,看護師は,志高く日常の勤務にあたっているが,多くの疑問と悩みを抱えているのではないかと思われる。
今回,看護の現場で遭遇する疑問や悩みなどを調査し,それらについて医師をはじめ専門職種の方々にわかりやすく解説していただいた。トラブルについては,その原因と予防策を提示した。病気そのものや服薬,検査に関する疑問(ナーシングテクニック編)の2つに分けて記載した。看護学生や看護師を読者対象とし,分かりやすく解説されているので,ご一読いただきたいと願っている。
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目次
第1章 病気や薬,検査に関する疑問 (ナーシングテクニック編)
1. 循環器・呼吸器
1. 一過性に収縮期血圧が200mmHgを超え,患者さんが不安を訴えている場合,どう対処したらよいでしょうか?
2. 朝の血圧が高い患者さんが眠前に降圧薬を飲んだ際,夜間のトイレなどでふらつきや転倒のリスクはないですか?
ほか
2. 腎臓
1. 血液透析時にはなぜ血圧が変動しやすいのですか?
2. 血液透析患者さんで出血傾向がみられるのはなぜですか?
ほか
3. 消化器・癌・炎症性疾患
1. 癌患者で熱がでるのはどんなメカニズムによるのですか?
2. C型慢性肝炎について教えてください。
ほか
4. 糖尿病・代謝
1. 「食後2時間の血糖値」の食後とは,食べ始めの時間からですか?それとも食べ終わりの時間からですか?
2. 食後高血糖治療の意義について教えてください。
ほか
5. その他
1. 認知症患者さんのケアを簡単に教えてください。
2. くも膜下出血などの脳外科疾患では,血中の電解質のバランスが崩れることがあるのですか?
ほか
第2章 医療現場のコミュニケーションにまつわる疑問 (コミュニケーションスキル編)
1. 患者・家族とのコミュニケーション
1. 患者さんからの暴力,暴言,セクハラなどへの対応策はありますか?
2. 転院や退院を望まない患者さんに対する対処法について教えてください。
ほか
2. 医師に関連したコミュニケーション
1. 患者さんが医師の説明をよく理解できておらず,ナースから再度説明する際,医師の説明を補うかたちで適切な表現があれば教えてください。
2. 主治医への確認をほかの医師から頼まれたケースで,直接主治医に確かめてほしいと伝えると,「それが言えないからお願いしているんだ!」と強い口調で言われた場合,どのように対応すればよいでしょうか?
ほか
3. よりよい職場環境のために
1.ほかの部署の人たちから頼まれる仕事が負担になっています。どのように工夫や処理をすれば負担を軽減できるでしょうか?人間関係を壊さないよい方法があれば教えてください。
2. ヒヤリハット・インシデントレポート報告制度のない病院では,自力で考え,直していくしかなく不安です。そのような現場でのリスク管理について教えてください。
ほか
4. 個人保護法への対応
1. 患者さんに「○○さんは最近見かけないけど元気?退院したの?」などと聞かれ,困っています。個人情報保護法についてわかりやすく教えてください。
2. 個人情報保護法施行後は,電話による入院患者の問い合わせに一切対応していませんが,他院の医師からの場合はどう説明すればよいのでしょうか?
ほか