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循環器再生医学の現状と展望

循環器再生医学の現状と展望

定価 4,400円(本体4,000円+税)
版 型 B5判
頁 数 234頁
ISBN 978-4-7792-0547-7
発売日 2011年10月31日
編集 室原豊明

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

今回縁あって,循環器領域に焦点を当てた再生医学研究に関する単行本を編集させていただく機会を得た。今世紀初頭のこの10年間で,世界ではいろいろな重大事件が起きた。2001年米国での同時多発テロに始まり,2011年日本の東北大震災・津波・原発事故で締めくくるような,暗い時代が続いた。世界各地で大きな地震や水の被害も相次いだ。リーマンショックやサブプライム問題など米国を震源として世界的に経済情勢も落ち込み,日本の国家債務はますます膨れあがり,震災・原発事故からの復興も思うようにはかどっていない様子である。

この暗黒の10年の間に,血管再生医学では2大巨頭であった,Jeffrey M. Isner教授とJudah Folkman教授が,ともにほぼ突然死という形で他界されたのは,われわれにとって非常にショックであったし大変な不幸でもあった。一方では,京都大学の山中伸弥教授のグループが,細胞リプログラミングという手法を開発し,ヒトやマウスの体細胞からES細胞様の万能性幹細胞であるiPS細胞を樹立することに成功した。この手法は今や大変な広がりを見せ,医学の各領域においてその応用が期待されている。このように,本書の執筆陣からもわかるように,再生医学の分野では,世界的に見ても日本人研究者の貢献がきわめて大きい。

本書はこのような最近10年間にわたる,数多くの血管・心筋再生医学の基礎・臨床研究から一部のテーマを抜粋し,それぞれの分野で先頭を切って走っておられる日本人の研究者の先生方に執筆をお願いした。いずれの先生も本書の企画に賛同いただき,大変お忙しい中玉稿を賜った。この場をお借りして執筆の先生方にお礼申し上げたい。本書は遺伝子治療からiPS細胞まで,現状の心血管再生医学のほぼ全貌を網羅した形になっているため,読者の皆様にも満足していただけるものと確信している。

(室原豊明「序文」より)

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目次

Chapter 1 Overview
  1.Isner教授は私たちに何を残したか
  2.Folkman教授は私たちに何を残したか

Chapter 2 血管新生療法の基礎研究
  1.VEGF(遺伝子と組み換えタンパク)
  2.bFGF/FGF-2(センダイウイルスbFGF)
  3.HGF(センダイウイルスリポソーム)
  4.EPO
  5.血管内皮前駆細胞を用いた血管再生療法
  6.自己骨髄単核球細胞移植による血管新生療法の開発
  7.自己皮下脂肪由来再生細胞

Chapter 3 心筋再生療法の基礎研究
  1.骨髄由来心筋細胞の同定
  2.心筋前駆・幹細胞と臨床応用の可能性
  3.舌筋由来組織幹細胞
  4.褐色脂肪組織由来心筋前駆細胞
  5.ES細胞とiPS細胞からの心筋再生

Chapter 4 血管・心筋再生療法の臨床
  1.自己骨髄細胞(末梢動脈)
  2.自己末梢血細胞(心筋梗塞)
  3.末梢血単核球細胞移植による血管再生療法
  4.CD34陽性細胞
  5.HGF遺伝子治療
  6.FGF-2遺伝子治療
  7.G-CSF末梢血細胞治療
  8.自己骨格筋芽細胞シートによる心筋再生

Chapter 5 再生医療の最近のトピックス
  1.iPS細胞の展望
  2.アディポサイトカインと再生医療
  3.Early EPCとlateEPCとは
  4.心筋再生と神経支配
  5.洞結節・刺激伝導系型細胞の再生は可能か
  6.細胞シート工学を用いた心臓再建

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