メディカルレビュー


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慢性腎臓病CKD
―病態理解に基づいた予防と治療のあり方

慢性腎臓病CKD

定価 4,400円(本体4,000円+税)
版 型 B5判
頁 数 232頁
ISBN 978-4-7792-0407-4
発売日 2009年10月10日
監修 伊藤貞嘉 柏原直樹

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

戦後60数年間の日本人の生きてきた歴史の所産として,またより遠大な視点から俯瞰すると,進化の宿命としてCKDが出現したのである。歴史の中で CKDを凝視し,現時点で得られた洞察と理解を次世代に伝承するために本書が著された。

腎臓病の様相は,短期間の間に大きく変貌した。今後もやむことなく変化し続けるであろう。数十年前に現在の予測が不可能であったように,今後の変化を予測することは難しい。しかしながら,事象の本質を深く洞察し,時間軸の中で病態の理解に努めるならば,新たな病態を予防・回避することは不可能ではない。その延長線上に病気の不条理性の克服が見えてくるのではないだろうか。

(柏原直樹「あとがき」より)

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目次

Chapter 1 Overview
 1. 進化の宿命 strain vessel
 /進化の宿命 /慢性腎臓病 /アルブミン尿とCCVD /アルブミン尿と腎血行状態 /なにゆえ進化の宿命か

Chapter 2 腎障害の成因が多様化している
 1. 糖尿病:糖尿病患者の腎臓を守ろう
 /糖尿病性腎症の臨床的意義:CKDの中核的存在である /腎症はなぜ発症し進展するのか:糖尿病性腎症の基盤病態 /予防と治療の基本戦略:腎症の発症機転を理解すれば,CKDを克服できる
 2. 高血圧とCKD
 /高血圧とCKD /高血圧と腎障害に対する臨床試験 /腎臓の血圧に及ぼす影響 /腎局所ホルモンの腎障害に及ぼす影響 /アルドステロンの腎機能障害に及ぼす影響 /レニンとプロレニン /高血圧が及ぼす腎障害
 3. 動脈硬化症とCKD
 /動脈硬化症の成因 /CCVDとCKDの交絡因子としての動脈硬化 /動脈硬化症→CKDの増悪:虚血性腎症 /CKD→動脈硬化症の悪化
 4. 肥満:糖尿病や高血圧がなくとも,太っているだけでCKDになる?
 /肥満は,高血圧や高血糖とは独立したCKDの危険因子である /肥満関連腎症(ORG)の組織像 /インスリン抵抗性からCKDへの路 /ORGの治療
 5. 睡眠時無呼吸症候群とCKD
 /腎機能低下と睡眠時呼吸障害 /CKDと睡眠時無呼吸症候群両者に共通する各種病態 /睡眠障害のスクリーニング /睡眠時呼吸障害患者に対する治療
 6. メタボリックシンドローム:要注意!軽度のリスク重積が腎臓を傷害する
 /メタボリックシンドロームとCKD /メタボリックシンドロームと微量アルブミン尿 /メタボリックシンドロームによる腎障害
 7. 脂質異常症とCKD
 /腎障害と脂質異常症 /腎臓における脂質異常症の病態と特徴 /CKDの発症・進展因子としての脂質異常症 /CKDにおける心血管病,動脈硬化発症の危険因子としての脂質異常症
 8. 高尿酸血症とCKD
 /CKDにおける高尿酸血症 /高尿酸血症の役割
 9. 加齢とCKD
 /加齢による腎障害 /加齢による腎形態変化 /加齢による腎機能変化 /腎老化のメカニズム /腎老化に対する治療

Chapter 3 腎障害をいかに見出すか
 1. 日常診療における検尿の診かた―尿は語る―(随時尿,24時間尿)
 /検尿は最も基本的な検査 /随時尿(スポット尿)と早朝尿について /24時間蓄尿と随時尿のクレアチニン補正について /pH /比重 /尿蛋白 /ブドウ糖 /尿潜血・沈渣 /尿沈渣赤血球のの形態分類 /尿生化学 /実際の臨床現場で尿所見をどう読み取るか
 2. アルブミン尿,蛋白尿は何を語るか:腎臓からの警鐘
 /微量アルブミン尿と蛋白尿の相違:量的な相違にとどまらない /アルブミン尿はなぜ出現するのか
 3. 腎機能の評価法(BUN,クレアチニンなど):過小評価は危険
 /リスクマネジメントとしての腎機能評価 /腎機能の評価のために /クレアチニンとBUN /シスタチンC /CKDはGFR推算式(eGFR)で評価する /GFR推算式は標準体格によるGFRである /糸球体には予備能がある
 4. 簡便な画像診断法(超音波検査など)
 /腎臓の解剖学的位置 /CKD診断における超音波の果たす役割 /CKDにおける腎ドップラー法の有用性 /コンピュータ断層撮影(CT) /核磁気共鳴画像法(MRI)の機能的検査としての側面(BOLD法について)

Chapter 4 心腎脳連関:腎臓病は心血管病,全身疾患である
 1. 心臓と腎臓の機能的関連
 /腎機能障害は腎臓のみの病気ではない! /心疾患と腎疾患の関係 /左室肥大 /虚血性心疾患 /心不全 /CKDの危険因子からみた腎機能障害
 2. 心疾患,脳卒中とCKD
 /CKDは心血管病発症の危険因子である /CKDの疾患構成の変遷 /CKDと心疾患 /CKDと脳卒中
 3. 慢性腎臓病はなぜ心血管病の危険因子なのか:炎症,酸化ストレス,内皮機能障害
 /CKDと心血管病の連関 /糸球体内皮機能障害によりアルブミン尿は生じるのか? /血管内皮機能を担う一酸化窒素(NO)とその産生障害 /酸化ストレス・炎症と血管内皮機能障害の関係

Chapter 5 包括的な診療の提案
 1. 生活習慣病の改善(食事,運動のあり方,体重適正化,禁煙):まず始めよう生活習慣の改善,腎臓に甘えすぎてはいけない
 /肝腎要の臓器である腎臓 /暴飲暴食を可能とするそのメカニズムとは /ネフロン数と単一ネフロンの糸球体濾過量 /糸球体過剰濾過はメタボリック危険因子の新たな指標 /CKDの発症・進展の危険因子を捉える /腎臓を守るには,まずは生活習慣の改善を
 2. 血圧管理,高圧目標
 /CKDにおける高血圧 /正確な血圧を知ろう /CKD患者の血圧管理と降圧目標 /今後の展望
 3. RAS阻害薬の使い方
 /RAS阻害薬を用いた臨床試験 /RAS阻害薬の腎保護作用機序 /RAS阻害薬の腎機能 /RAS阻害薬と血清カリウム
 4. RAS阻害薬以外の降圧薬の使い方
 /CKDと高血圧の関連 /CKDにおける腎血行動態の特徴 /降圧薬の種類とその特徴 /CKDにおける降圧目標 /降圧薬の使用法
 5. 脂質管理
 /脂質管理の重要性 /管理目標 /管理方法
 6. 貧血の管理
 /CKD危険因子としての腎性貧血 /貧血によるCKDの進展 /心・腎・貧血症候群 /大規模臨床試験からの貧血治療目標

Chapter 6 あとがき
 1. 今後の展望
 /今なぜCKDなのか? /腎臓からの警鐘 /歴史の所産,進化の宿命としてのCKD

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