内容紹介
1998年にコンピューターグラフィック(CG)を駆使したアレルギー疾患についての眼で見る教科書を世に送り出した。当時としては画期的な企画であり,その後,医学,自然科学の分野でこのCGを活用したパンフレット,小冊子を数多く見かけるようになった。
CGによるイラストは,視覚的に,より直感的に疾患の病態や薬剤の作用機序のポイントを把握できる。そのため,医師,薬剤師,看護師,医学生,さらに新薬の開発に携わる方々から,少なからぬ反響があったことは企画者,制作スタッフとしては大いなる喜びであった。
今回の第2版の企画には,従来の森田,永倉に加え,足立満先生に加わっていただき,解説する疾患を追加し,より内容を充実させた。アレルギー疾患にさまざまな形でかかわるすべての職種,学生さんにお役に立つことは間違いないと言えよう。
(編集者を代表して 永倉俊和「序文」より)
目次
第1章 アレルギー性疾患
1.喘息―内科―
1.喘息―小児―
2.アスピリン喘息
3.咳喘息
4.薬剤性肺炎
5.アレルギー性鼻炎(花粉症)
6.アレルギー性結膜疾患
7.食物アレルギー
8.アトピー性皮膚炎
9.接触皮膚炎
10.蕁麻疹
11.アナフィラキシーと薬物アレルギー
12.口腔アレルギー症候群(OAS)
13.ラテックスアレルギー
14.食物依存性運動誘発アナフィラキシー
第2章 アレルギーを理解するための基礎知識
1.TH1細胞,Th2細胞とアレルギー
2.抗原提示
3.サイトカイン
4.ケモカイン
5.アレルギーと接触分子
6.IgE抗体産生とその制御
7.FcεRI
8.マスト細胞
9.好塩基球
10.好酸球
11.気道上皮細胞・気道リモデリングとの関連
12.ヒスタミンと脂質メディエーター
13.気管支喘息と心因反応
14.気管支喘息と遺伝子多型
15.気管支喘息と急性増悪メカニズム
第3章 アレルギー治療薬の作用機序
1.抗ヒスタミン薬(第1世代および第2世代)
[Column]小児科領域における抗ヒスタミン薬の注意点
2.抗アレルギー薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬)
2.抗アレルギー薬(クロモグリク酸ナトリウム)
2.抗アレルギー薬(トロンボキサンA2合成阻害薬・拮抗薬)
2.抗アレルギー薬(スプラタストトシル酸塩)
3.β2刺激薬
4.テオフィリン薬―成人―
4.テオフィリン薬―小児―
5.抗コリン薬
6.ステロイド薬―内科―
6.小児喘息における吸入ステロイド療法
7.アレルゲン免疫療法―耳鼻咽喉科―
7.特異的免疫療法―内科―
8.免疫抑制薬
9.漢方薬
10.抗IgE抗体