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大腸癌治療におけるセツキシマブ(アービタックス(R))のすべて

大腸癌治療におけるセツキシマブ(アービタックス(R))のすべて

定価 3,080円(本体2,800円+税)
版 型 A4判
頁 数 102頁
ISBN 978-4-7792-0370-1
発売日 2009年6月12日
監修 吉野孝之
編集チームアービタックス
編集協力山﨑直也

在庫

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  • 内容紹介
  • 目次

内容紹介

セツキシマブ(アービタックス)は,わが国初のEGFRモノクローナル抗体薬として,「EGFR陽性の治療切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」を対象に2008年7月に製造承認を受け,9月に発売された。セツキシマブの治療効果予測因子としてKRAS遺伝子変異が注目され,欧州ではすでにKRAS 野生型のみに使用が制限され,NCCNのガイドラインでも,KRAS野生型のみへの使用を推奨している。今後,大腸癌の薬物治療はバイオマーカーに基づいた個別化治療へ移行していくものと考えられる。

国立がんセンター東病院では,多職種チーム(医師,看護師,薬剤師)からなる「チームアービタックス」を編成し,院内でのセツキシマブ適正使用に当たっている。(1)適正使用を目的とした投薬プログラム(2)円滑な外来管理を目的としたプログラム(3)治療適応管理プログラムの3つの院内プログラムを導入した。

わが国での適正使用を目的にした試みとして,2009年1月30日に日本臨床腫瘍学会から,「大腸がん患者におけるKRAS遺伝子変異の測定に関するガイダンス」を公開し,KRAS遺伝子検査の重要性を示した。さらに2月3日の先進医療専門家会議でKRAS遺伝子検査は第2項先進医療として承認された。未承認期間の測定を可能とする先進衣料として認められた結果,KRAS遺伝子検査の導入に向けて一歩前進したと言える。大腸癌治療は,着実に個別化治療の方向に向かっている。

上記院内外の活動を通じ,わが国の患者様に世界標準治療を提供できる体制整備を行うとともに,その適正使用の普及を目的として本書を発刊するに至った。皆様の診療の一助になれば幸いである。

(吉野孝之「序」より)

付録 すぐに使える!セツキシマブ導入資料CD-ROM付

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目次

第1章 セツキシマブの基礎データ
 1. 上皮細胞増殖因子受容対(EGFR)の構造と機能
 2. EGFRをターゲットとした癌治療
 3. セツキシマブの開発経緯
 4. セツキシマブの特性
 5. セツキシマブの作用機序
 6. セツキシマブの薬物動態

第2章 セツキシマブの臨床成績
 1. 1st lineにおける有効性
 2. 2nd line,3rd lineにおける有効性

第3章 国立がんセンター東病院における実臨床―副作用対策を中心に―
 1. セツキシマブ投与のための院内整備
 2. 患者様への対応
 3. 副作用対策

第4章 EGFR検査の留意点

第5章 大腸癌治療のPersonalized Therapy(個別化治療)に向けて
―KRAS遺伝子変異がセツキシマブの効果を予測する―
 1. セツキシマブとKRAS
 2. KRAS変異の有無による臨床試験の解析
 3. KRAS遺伝子検査の実際
 4. KRASに続くバイオマーカー

資料(すぐに使える!セツキシマブ導入資料CD-ROM解説)
 1. セツキシマブを用いたレジメン
 2. KRAS,EGFR測定の院内手順
 3. 同意書
 4. カンプトとアービタックスの治療をお受けになる方へ
 5. スキンケア対策マニュアル(看護師向け)
 6. スキンケア対策マニュアル(患者様向け)
 7. アービタックスの皮膚症状に使うお薬について(薬剤師説明書)
 8. 皮膚症状の治療日記

付録 薬価表

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