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定価 880円(本体800円+税) 版 型 A4判変型 頁 数 16頁 ISBN 978-4-7792-0093-9 発売日 2007年5月7日 監修・制作 小川浩正 相澤久道 一ノ瀬正和 編集 日本呼吸器学会 肺生理専門委員会
内容紹介
全ての疾患は,形態と機能の異常で評価されます。呼吸器疾患の診療もその例外ではありません。しかし,実際には呼吸機能検査で最も基本的なスパイロメトリーでさえ十分に行われていないのが現状です。循環器疾患の診療に血圧や心電図を測定しない医療機関はありませんが,何故か呼吸器疾患診療ではスパイロメトリーが十分に普及しておしません。そのために診断されずに見逃されたり,あるいはプライマリー・ケア医が診療できる疾患にもかかわらず,専門医に紹介されているケースもよくあります。呼吸機能検査には多くのものがありますが,日常診療で最も必要なものはスパイロメトリーです。
本冊子は,スパイロメトリーを日常診療に簡単に幅広く使ってもらうために作成されたものです。スパイロメトリーの普及を目的に,この検査の呼吸器診療での必要性と日常診療における実用的な測定法と評価法について解説しました。対象は呼吸器専門医は勿論,プライマリー・ケアを担う一般医,検査技師,理学療法士,看護師など呼吸器診療に関わるすべての医療従事者です。
本冊子でスパイロメトリーが呼吸器疾患診療に不可欠な検査であることが認識され,日常診療においてルーチンに用いられるようになることを切望します。
(社団法人日本呼吸器学会 肺生理専門委員会 委員長 相澤久道「はじめに」より)
目次
第I章 スパイロメトリー検査とは
1.スパイロメトリー検査は呼吸器疾患診療に不可欠な検査
2.日常診療でのスパイロメトリーの考え方
第II章 日常診療におけるスパイロメトリーの実施
1.測定項目
2.測定の実際
3.評価の実際
第III章 その他(機器,保険点数,検者の訓練など)